大阪MLDベーシックコースが無事終了しました。
私はアシスタント講師時代を含め、MLDを教えはじめて18年目になりますが、
この療法を初めて学ぶ方々が最も難しく感じるところを、
いかにスムーズに習得していただくかに今でも試行錯誤しています。
受講者の皆さんにとって一番習得が難しいところは
「皮膚を読むこと」と「手から力を抜くこと」です。
皮膚を読むとはどういうことでしょうか?
人間の皮膚にある感覚神経の密度は手先でとても高く、
触圧覚は体幹や腕の10~30倍の鋭さで、0.2~0.5g/mm2 の重さを感知できます。
ボッダー式MLDでは「できるだけ軽い圧で皮膚を伸張する」必要がありますので、
通常のマッサージでは考えられないほどの微妙な皮膚の抵抗を
感じ取れるようになっていただく必要があるのです。
視覚に障害があっても点字を指先で読むことができるように、
ボッダーセラピストも指先や手掌で皮膚を読むのです。
今回の受講者の皆様はいつもに増して本気度が高く、高いモーチベーションをお持ちでしたので、
とっても集中して技術の習得に向き合ってくださいました。
毎日の授業の後は、一時間教室解放がありますが、
残ってクラスメート同士で練習される方もたくさんおられましたので、
後半になるとだいぶ皮膚を読めるようになってくださいました。
皆様、頑張ってくださって本当にありがとうございました!お疲れ様でした!
11月のセラピー1ご参加の皆様も、そうでない方も、
できるだけ多く症例研究や練習を行って、さらに腕を磨いておいてくださいませ。
ギル佳津江