こんにちは、ボッダーMLD講師のギル佳津江です。
8月24日(土)からJEA大阪校でのベーシックコースがスタートしました。長い休みがとりにくい方のために、今回は6日連続ではなく、週末二日間ずつに分けています。
17名の受講者の半数が看護職や、柔道整復師、鍼灸師です。残りの方はアロマセラピスト、エステティシャンで、関東方面からの参加者もおられました。
医療従事者の割合が今回特に高かったのは、ドクター・ボッダー式MLDが日本のリンパ浮腫治療にも採用されていることが認知されてきたからでしょうか。
ところで、がん治療に携わっている方か患者さんでもない限り、一般の方はリンパ浮腫と浮腫(むくみ)の違いは分からないと思います。
リンパ浮腫はリンパ管そのものの病的な異常であり、浮腫はリンパ管の機能は正常な状態でも起きてくるむくみのことです。
リンパ浮腫治療の方法を実際に学ぶのはセラピー2・3ですが、ベーシックコースでもそのような病理的な違いについても学びます。
ですから、ベーシックを学ばれると、通常のリンパドレナージや強いマッサージをむやみにリンパ浮腫患者さんに行ってはいけない理由が理解できるようになります。
本当は、MLDに限らず、がん治療後の患者さんの体に触れる治療や療法に携わる方は、必ず知っておかなければいけないことなのだと思います。
さて、来週の週末もまた授業です。今回は受講生の皆さんに宿題を出しました。この繊細な手技を一週間のうちに忘れてしまわないように。
顔と首のトリートメントを必ず最低一人の方に行って、そのレポートを出していただくことと、
大腿部のトリートメントで使う「パンプ」という手技を30分練習してきていただくことです。
二日目の後半は腿の練習をずっと行っていましたが、終わってみると、練習した足のほうだけ「膝小僧が出た!」と喜んでいる方もおられました。
片方だけ細くなったままお帰りいただくのは申し訳ないような気もするのですが。ぜひ、もう一本の足もクラスメイトにやってもらってくださいね。