~Vodder アカデミー認定~
【リンパ浮腫CDT療法士】専科課程
第二期 のクラスが、12月7日京都にて無事修了いたしました。
11名が初受講、それに加えて4名のレビュー受講の方々がおられました。
講師は東京の病院でも同じコースを教えておられる、
「ボッダー・アカデミー」校長のアンドレアス・ウィットリンガー先生です。
MLD(リンパドレナージ)の手技実習では、リンパを正常なリンパ排液領域に迂回させるために使用する手技、繊維化部位に使用する手技、瘢痕拘縮のモービライゼーションなどの指導があります。
これに加えて非常に重要なのが、様々な症例に対する施術アプローチのバリエーションです。
原発性、続発性、両側性、片側性、放射線照射部位、繊維化の状況と部位、ガン転移部、瘢痕拘縮、四肢・体幹部・生殖器の浮腫の状態に加え、何回目の施術かなど、様々な条件の患者の状態に合わせた排液経路や多層包帯法の巻き方など、
いくつもの症例に対する治療計画を考える授業では、「2万回」を越える「施術経験」に裏打ちされたウィットリンガー先生のご指導が大変貴重で、受講者にとっては、決して他では学ぶことのできない内容でした。
また、弾性着衣を選ぶ際の計測は、ヨーロッパでは「フィッター」と呼ばれる熟練した専門家が行うものなのですが、日本ではまだそのような専門家がほとんどいないため、医療従事者が出来るだけ正しく行う訓練を受ける必要があります。
そのため、弾性着衣を販売している「日本リンパ浮腫サポートセンター」様にお越しいただき、ご指導をいただきました。
このほか、線維化部位を和らげ、リンパ管の運動を促す効果を持つ商品を販売されている「ソルブ(株)」様のプレゼンテーションや、
課外授業として、リンパ浮腫のCDTセラピストとして長年活躍されている「植田仁美」先生から、SLDや患者ケアに関するご指導をいただきました。
そして、リンパ浮腫の患者様3名の方にお越しいただき、参加者が問診、触診、MLDの施術をさせていただくことも出来ました。
MLDの源流であり、繊細な手技のボッダー式MLDはリンパ浮腫だけではなく、ウィットリンガー・クリニックではCRPS(複合政局諸疼痛症候群)、関節炎、瘢痕、静脈うっ滞性潰瘍などにも使われており、こういった症例への施術方法も教えていただきました。
基礎課程(ベーシック・セラピー1)を含めると、全課程21日間(140時間)あるボッダー式の研修コースがそれを可能にしています。
4日目に理論の試験、最終日にMLDと包帯法の試験があり、9日間連続の授業は長丁場で、受講生の皆様はとても緊張されておられましたが、合格された皆様のお顔は晴れ晴れとされておられました!
これから皆様が一人でも多くのリンパ浮腫の患者様を支えるCDTセラピストとしてご活躍されることを期待しています。
もちろん、それ以外の治療にもぜひ使ってください!
また、再受講として4日間、もしくは8日間のレビューを受けてくださった皆様は、2回目の受講だからこそ、より深く内容を理解することができたとのことでした。それがレビューの良いところです。
受講生の皆様、本当にお疲れ様でした!